まず結論
不動産価格は、過去から現在まで一定ではなく、景気、人口動態、金利、住宅需要、空き家数、建築費、地域の利便性などによって変動してきました。
2026年時点では、全国平均で地価上昇が続いています。
国土交通省の令和8年地価公示では、全国平均の全用途平均・住宅地・商業地がいずれも5年連続で上昇しています。三大都市圏では上昇幅が拡大し、地方圏でも上昇傾向が続いています。ただし、地方圏の全用途平均・住宅地では上昇幅が縮小しており、地域差を見ることが大切です。(国土交通省)
一方で、全国の空き家数は900万戸、空き家率は13.8%と過去最高です。空き家の増加は、今後の不動産価格や売却期間に影響する可能性があります。(総務省統計局)
また、住宅ローン金利の動きにも注意が必要です。住宅金融支援機構の2026年6月のフラット35金利では、新機構団信付き・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下の場合、最も多い金利は年3.210%です。金利が上がると買主の返済負担が増え、購入予算や売却期間に影響する場合があります。(シミュレーションサイト)
つまり、不動産価格の推移を見るときは「昔より上がったか下がったか」だけでなく、地域差、物件状態、金利、空き家、人口減少をあわせて考えることが大切です。
高槻市で考える場合も、駅周辺の利便性を重視する方がいる一方で、高垣町や日吉台のような住宅地の落ち着いた住環境や広さを求める方もいます。
この記事では、不動産価格の過去から現在までの変動や、今後の見通し、売却・購入で確認したいポイントをわかりやすく解説します。
不動産価格の推移とは?
不動産価格の推移とは、土地や住宅、マンションなどの価格が、時間の経過とともにどのように変わってきたかを見ることです。
不動産価格は、ひとつの理由だけで動くものではありません。
次のような要素が関係します。
景気の動き
金利の動き
人口の増減
世帯数の変化
住宅需要
空き家数
建築費
土地の供給量
再開発
交通利便性
建物状態
同じ時期でも、都市部と地方、駅周辺と住宅地、新築と中古住宅では価格の動きが異なる場合があります。
そのため、不動産価格の推移を見るときは、全国平均だけでなく、自分の物件がある地域や物件の状態を見ることが大切です。
過去の不動産価格はどう変わってきた?
不動産価格は、景気や社会情勢にあわせて大きく変動してきました。
大きな流れとしては、バブル期の急上昇、バブル崩壊後の下落、長い低迷期、都市部を中心とした回復、そして現在の地域差が大きい上昇局面という流れがあります。
バブル期は不動産価格が大きく上昇した
日本では、1980年代後半に不動産価格が大きく上昇しました。
景気が良く、土地の価値が上がり続けると考えられていた時期です。
都市部を中心に土地やマンションの価格が高騰し、不動産が投資対象としても注目されました。
ただし、価格が実際の需要以上に上がりすぎたため、その後のバブル崩壊につながりました。
バブル崩壊後は価格が下落した
1990年代に入ると、バブル崩壊により不動産価格は下落しました。
高くなりすぎた土地価格が調整され、長い期間にわたって価格が下がる地域もありました。
この時期は、不動産を買えば必ず値上がりするという考え方が崩れた時期でもあります。
不動産価格は、景気や金融環境、需要と供給によって大きく変わることがわかります。
低迷期を経て都市部を中心に回復した
バブル崩壊後、不動産価格は長く低迷しました。
しかし、その後は都市部を中心に回復する地域も出てきました。
駅周辺や利便性の高いエリア、再開発が進むエリア、人口が集まる地域では需要が高まり、価格が上がる場合があります。
一方で、人口減少が進む地域や空き家が増える地域では、価格が伸びにくい場合もあります。
ここから、不動産価格は全国一律ではなく、地域ごとの差が大きくなる傾向が強まりました。
現在の不動産価格の動き
2026年時点では、全国平均で地価上昇が続いています。
ただし、すべての地域や物件が同じように上がっているわけではありません。
全国平均では5年連続で上昇
令和8年地価公示では、全国平均の全用途平均・住宅地・商業地がいずれも5年連続で上昇しています。
全用途平均と商業地は上昇幅が拡大し、住宅地は前年と同じ上昇幅です。(国土交通省)
この背景には、都市部への需要集中、生活利便性の高いエリアへの人気、観光需要、再開発、景気回復などがあります。
ただし、地価公示は土地価格の指標です。
実際の売却価格は、建物状態、築年数、駐車場の有無、駅までの距離、周辺環境によって変わります。
三大都市圏では上昇幅が拡大
三大都市圏では、全用途平均・住宅地・商業地がいずれも5年連続で上昇し、上昇幅も拡大しています。
東京圏と大阪圏では上昇幅が拡大しています。(国土交通省)
大阪圏の上昇傾向は、高槻市のように大阪方面や京都方面へのアクセスがあるエリアにも関係する場合があります。
ただし、高槻市内でも駅に近い物件と、高垣町や日吉台のような住宅地では、買主が求める条件が異なります。
駅周辺では、通勤や買い物、通院の利便性が重視されやすいでしょう。
一方で、高垣町や日吉台のような住宅地では、落ち着いた住環境、広さ、駐車場を求める方に合う場合があります。
地方圏では上昇幅に差がある
地方圏でも地価上昇は続いています。
ただし、地方圏の全用途平均・住宅地では上昇幅が縮小しています。(国土交通省)
つまり、全国平均では上昇していても、地域によって勢いに差があるということです。
今後は、全国平均だけを見るのではなく、地域ごとの需要や物件状態を見ることがより重要になるでしょう。
不動産価格の推移に影響する要素
地価の動き
土地価格は、不動産価格に大きく影響します。
土地の価値が上がると、物件全体の価格も上がりやすくなります。
特に、駅周辺や商業施設が近いエリア、再開発が進むエリアは、土地の需要が高くなる場合があります。
ただし、土地価格が上がっていても、建物状態が悪ければ売却価格に影響することがあります。
不動産価格を見るときは、土地と建物の両方を確認しましょう。
住宅ローン金利
住宅ローン金利も、不動産価格の推移に影響します。
金利が低い時期は、買主が住宅ローンを利用しやすくなります。
その結果、購入需要が高まり、不動産価格が上がりやすくなる場合があります。
一方で、金利が上がると、同じ金額を借りても毎月の返済額が増えます。
買主の購入予算が下がると、売却価格や売却期間に影響する場合があります。
2026年6月のフラット35では、融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下の場合、最も多い金利が年3.210%です。(シミュレーションサイト)
人口減少
人口減少は、不動産価格の長期的な推移に影響します。
国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口では、日本の総人口は2020年の1億2,615万人から、2070年には8,700万人に減少すると推計されています。(独立行政法人国立公文書館)
人口が減ると、住宅を買う人や借りる人が少なくなる地域が出る場合があります。
その結果、売却価格が下がったり、売却までに時間がかかったりする可能性があります。
ただし、人口減少が進んでも、すべての不動産需要がなくなるわけではありません。
駅や生活施設に近い物件、建物状態が良い物件、駐車場がある物件は、今後も検討される場合があります。
空き家の増加
空き家の増加も、不動産価格に影響します。
全国の空き家数は900万戸、空き家率は13.8%と過去最高になっています。(総務省統計局)
空き家が増えると、売却物件や賃貸物件の競合が増える場合があります。
買主にとっては選択肢が増えますが、売主にとっては比較されやすくなります。
特に、管理されていない空き家は価格に影響しやすいでしょう。
庭木や雑草が伸びている
室内に湿気やカビがある
外壁や屋根が傷んでいる
雨漏りがある
水回りが古い
郵便物がたまっている
防犯面の不安がある
このような状態では、買主に不安を与え、価格交渉につながる場合があります。
建築費や人件費
建築費や人件費の上昇も、不動産価格に影響します。
新築住宅を建てるには、木材、鉄骨、コンクリート、設備、人件費などが必要です。
これらの費用が上がると、新築住宅の価格も上がりやすくなります。
新築価格が高くなると、中古住宅を検討する方が増える場合があります。
その結果、立地や建物状態の良い中古住宅の需要が高まることもあります。
価格が上がりやすい物件の特徴
生活利便性が高い物件
駅やバス停、スーパー、病院、学校、公園などに行きやすい物件は、価格が上がりやすい、または下がりにくい場合があります。
通勤しやすい
買い物しやすい
通院しやすい
子育てしやすい
老後も暮らしやすい
このような条件は、多くの買主にとって魅力になります。
建物状態が良い物件
建物状態が良い物件は、買主に安心感を与えます。
雨漏りがない
外壁や屋根に大きな傷みがない
水回りが使いやすい
室内がきれい
庭や外構が整っている
駐車場が使いやすい
中古住宅では、建物状態が価格に大きく影響します。
購入後すぐに大きな修繕が必要ない物件は、検討されやすいでしょう。
駐車場がある物件
住宅地では、駐車場の有無も重要です。
車を使う家庭にとって、敷地内に駐車できるかどうかは暮らしやすさに関わります。
高垣町や日吉台のような住宅地では、駐車場や広さを求める方に合う場合があります。
ただし、駐車スペースの広さや道路への出入りのしやすさも確認されやすいポイントです。
将来の活用がしやすい物件
将来売却しやすい、賃貸に出しやすい、リフォームしやすい物件も評価されやすい場合があります。
不動産は長く持つ資産です。
今の暮らしだけでなく、将来の住み替え、相続、売却、賃貸まで考えやすい物件は、買主にとって安心材料になります。
価格が下がりやすい物件の特徴
管理されていない空き家
管理されていない空き家は、価格が下がりやすい場合があります。
空き家が増える中では、買主が複数の物件を比較しやすくなります。
管理状態が悪い家は、価格交渉や購入見送りにつながることがあります。
空き家を所有している場合は、売却するまでの間も最低限の管理を続けましょう。
修繕費が大きくかかる物件
外壁、屋根、水回り、給湯器、配管などに大きな修繕が必要な物件は、価格に影響する場合があります。
購入後の費用が大きいと判断されると、買主はその分を価格に反映して考えます。
売却前には、どこに修繕が必要なのかを把握しておくことが大切です。
生活施設から遠い物件
駅やスーパー、病院などから遠い物件は、需要が限られる場合があります。
高齢化が進む中では、車がなくても暮らせるかどうかを重視する方も増えるでしょう。
ただし、静かな環境や広い土地、駐車場を求める方に合う場合もあります。
弱みだけでなく、物件の強みも整理することが大切です。
相場より高すぎる物件
相場より高すぎる価格で売り出すと、売却に時間がかかる場合があります。
買主は周辺の物件と比較しながら判断します。
価格が高い理由が伝わらないと、問い合わせが少なくなったり、価格交渉を受けたりする可能性があります。
売却を考える方が確認したいポイント
周辺相場を確認する
売却価格を考えるときは、周辺相場を確認しましょう。
同じ地域で似た条件の物件がいくらで売れているのかを見ることが大切です。
確認したい項目は次のとおりです。
同じエリアか
築年数が近いか
土地や建物の広さが近いか
駅までの距離が近いか
建物状態が似ているか
駐車場の有無が同じか
売出価格ではなく成約価格か
売出価格だけでなく、実際に売れた価格を見ることが大切です。
建物状態を確認する
売却前には、建物状態を確認しましょう。
外壁
屋根
雨どい
水回り
給湯器
床や壁
雨漏り
シロアリ被害
庭や外構
駐車場
状態を把握しておくことで、建物付きで売るのか、土地として売るのか、修繕してから売るのかを判断しやすくなります。
維持費を確認する
使っていない家でも、所有している限り費用がかかる場合があります。
固定資産税
火災保険料
庭木や雑草の管理費
修繕費
水道や電気の基本料金
管理を依頼する費用
遠方から通う交通費
売却を先延ばしにする場合は、その間の維持費も考える必要があります。
手取り額を見る
不動産売却では、売却価格だけでなく手取り額を見ることが大切です。
売却価格が高くても、仲介手数料、登記費用、税金、修繕費、解体費などを差し引くと、手元に残る金額が少なくなる場合があります。
最終的にいくら残るのかを確認して判断しましょう。
購入を考える方が確認したいポイント
価格だけで判断しない
購入時は、物件価格だけでなく購入後にかかる費用も確認しましょう。
住宅ローン返済額
固定資産税
火災保険料
修繕費
リフォーム費用
引っ越し費用
家具家電の購入費
中古住宅を購入する場合は、修繕費を含めた総額で判断することが大切です。
建物状態を確認する
中古住宅を購入する場合は、建物状態の確認が欠かせません。
価格が安く見えても、外壁や屋根、水回りなどに大きな修繕が必要な場合、結果的に負担が大きくなることがあります。
購入前には、建物状態を丁寧に確認しましょう。
将来の売却や賃貸を考える
購入する家は、今の暮らしだけでなく、将来の使い道も考えましょう。
転勤、住み替え、子どもの独立、親との同居、老後の暮らしなど、将来の状況は変わる場合があります。
将来売却しやすいか、賃貸に出しやすいかも確認しておくと安心です。
高槻市で不動産価格の推移を見るポイント
高槻市で不動産価格の推移を見る場合は、全国的な流れだけでなく、地域ごとの需要を確認しましょう。
駅周辺では、通勤や買い物、通院の利便性を重視する方に検討される場合があります。
一方で、高垣町や日吉台のような住宅地では、落ち着いた住環境や広さ、駐車場を求める方に合う場合があります。
売却で確認したい項目
高槻市で売却を考える方は、次の点を確認しましょう。
建物の状態
築年数
雨漏りや劣化の有無
水回りの状態
庭や外構の管理状況
駐車場の有無
駅までの距離
買い物施設までの距離
周辺の売却事例
今後使う予定
維持費
購入で確認したい項目
高槻市で購入を考える方は、次の点を確認しましょう。
無理のない資金計画
住宅ローン金利
建物状態
修繕費
生活施設への距離
通勤や通学のしやすさ
駐車場の有無
将来の売却や賃貸
老後の暮らしやすさ
不動産価格の推移だけに注目せず、暮らしやすさと将来の使いやすさもあわせて判断しましょう。
よくある質問(FAQ)10選
Q1. 不動産価格は過去から現在までどう変わってきましたか?
バブル期に大きく上昇し、その後下落・低迷した時期を経て、近年は都市部や利便性の高い地域を中心に上昇傾向が見られます。
Q2. 2026年の不動産価格は上がっていますか?
全国平均では地価上昇が続いています。令和8年地価公示では、全用途平均・住宅地・商業地がいずれも5年連続で上昇しています。(国土交通省)
Q3. 不動産価格の推移を見るときのポイントは何ですか?
全国平均だけでなく、地域の需要、建物状態、築年数、駐車場の有無、駅までの距離、金利、空き家数を見ることが大切です。
Q4. 空き家は不動産価格に影響しますか?
影響する場合があります。全国の空き家数は900万戸、空き家率は13.8%と過去最高で、管理状態の悪い空き家は価格交渉を受ける場合があります。(総務省統計局)
Q5. 金利は不動産価格に関係しますか?
関係します。金利が上がると買主の返済負担が増え、購入予算や売却期間に影響する場合があります。
Q6. 人口減少は不動産価格に影響しますか?
影響する可能性があります。人口が減る地域では住宅需要が下がる場合があります。ただし、生活利便性が高い物件は需要が残る場合もあります。
Q7. 高垣町や日吉台の住宅は需要がありますか?
建物状態、駐車場の有無、周辺環境、価格によっては需要がある場合があります。落ち着いた住環境を重視する方に合うこともあります。
Q8. 売却前に何を確認すべきですか?
周辺相場、建物状態、維持費、売却需要、空き家リスク、手取り額を確認しましょう。
Q9. 購入前に何を確認すべきですか?
物件価格だけでなく、住宅ローン返済額、建物状態、修繕費、生活施設への距離、将来の売却しやすさを確認しましょう。
Q10. 不動産価格の推移が気になる場合、何から始めればいいですか?
まずは自分の物件の状態と周辺相場を確認しましょう。そのうえで、売却・購入・賃貸・管理・活用の選択肢を比較することが大切です。
専門家コメント|株式会社サンエイジ代表日下部裕明
不動産価格は、過去から現在まで景気や金利、人口動態、地域の需要によって変動してきました。
現在は全国平均で地価上昇が続いていますが、すべての物件が同じように高く売れるわけではありません。
今後は、地域差や物件差がより大きくなる可能性があります。
高垣町や日吉台のような住宅地では、落ち着いた住環境や広さ、駐車場を求める方に合う場合があります。
一方で、空き家を放置すると、建物の劣化や維持費の負担が増えることもあります。
価格推移だけに振り回されず、まずは自分の物件の状態と地域の需要を確認しましょう。
まとめ|不動産価格の推移は地域差と物件状態を見て判断しよう
不動産価格は、過去から現在まで大きく変動してきました。
バブル期には大きく上昇し、バブル崩壊後には下落・低迷した時期もありました。
近年は、都市部や生活利便性の高いエリアを中心に価格が上昇する傾向があります。
2026年時点では、令和8年地価公示で全国平均の全用途平均・住宅地・商業地がいずれも5年連続で上昇しています。(国土交通省)
一方で、全国の空き家数は900万戸、空き家率は13.8%と過去最高です。空き家の増加は、今後の不動産価格にも影響する可能性があります。(総務省統計局)
また、住宅ローン金利や人口減少も、価格推移を見るうえで重要な要素です。
高槻市で考えるなら、駅周辺の利便性だけでなく、高垣町や日吉台のような住宅地の落ち着いた住環境も踏まえて判断しましょう。
不動産価格の推移を見るときは、全国平均だけでなく、自分の物件がある地域の需要や建物状態を確認することが大切です。
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不動産価格は、全国平均だけで判断できるものではありません。
建物の状態や立地、今後の使い道、維持費を整理することで、売却・購入・賃貸・管理・活用などの選択肢を見つけやすくなります。
「高垣町や日吉台にある実家を売るべきか迷っている」「相続した家が空き家になっている」「価格推移を踏まえて売却タイミングを知りたい」と悩んでいる方も、まずは現状を確認することから始めてみましょう。
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