結論|「越境同意書は“今を許す書面”。正しく書けば将来の紛争を防げる」
越境がある不動産でも、越境同意書を正しく作成・保管していれば、売却や相続は止まりません。
重要なのは、「何が・どこまで・将来どう扱うか」を曖昧にせず文章で固定することです。
雛形に沿って要点を押さえれば、越境同意書はトラブル防止の強力な武器になります。
はじめに
「越境しています」と言われて不安になった方へ
・隣地の塀や屋根がはみ出している
・自分の建物が境界を越えている
・昔からある構造物で今さら動かせない
・売却前に「同意書が必要」と言われた
こうした場面で必要になるのが越境同意書です。
結論から言えば、越境=即トラブルではありません。
書面で整理できているかどうかが、将来を分けます。
越境同意書を理解するための3つの前提
・越境は珍しい話ではない
・口約束は無効になりやすい
・同意書は「将来」を定義する書面
この前提を押さえると、同意書の重要性が明確になります。
越境同意書とは何か
越境同意書の役割
越境同意書とは、
境界を越えて存在する構造物について、当事者同士が合意した内容を書面化したものです。
主な役割は次の3つです。
・現状の越境を認める
・撤去・是正のルールを決める
・将来の所有者にも効力を持たせる
なぜ口約束ではダメなのか
・所有者が変わると通用しない
・相続人が否定する
・売却時に証明できない
口頭合意は、不動産取引ではほぼ無力です。
越境同意書が必要になる代表的なケース
よくある越境の例
・ブロック塀
・屋根・庇
・雨樋
・配管・給排水管
・基礎の一部
越境同意書が求められる場面
・不動産売却時
・金融機関の融資審査
・相続・名義変更
・将来の建て替え
越境が判明した時点で、同意書の有無が大きな判断材料になります。
越境同意書に必ず書くべき基本項目
項目① 当事者の特定
・越境している側
・越境を受けている側
住所・氏名を登記情報と一致させます。
項目② 越境物の内容
・構造物の種類
・位置
・範囲
図面や写真を添付すると、トラブル防止に有効です。
項目③ 同意の内容
・現状の越境を認める
・使用を妨げない
ここは明確な表現が必須です。
項目④ 将来の取り扱い
・建て替え時は撤去する
・請求があれば是正する
・費用負担はどちらか
ここが最重要ポイントです。
項目⑤ 承継条項
・将来の所有者にも効力を及ぼす
この一文がないと、売却・相続時に効力が弱くなります。
越境同意書の雛形(例)
基本的な雛形イメージ
本同意書は、以下の越境物について、当事者双方が合意した内容を確認するものである。
第1条(越境物の内容)
〇〇に設置された〇〇(別紙図面参照)が、境界を越えて存在していることを確認する。
第2条(同意)
甲は、現状の越境について異議を述べない。
第3条(将来の是正)
本越境物について、建て替え・修繕等の必要が生じた場合、乙は自己の責任と費用で撤去または是正するものとする。
第4条(承継)
本同意は、甲乙の承継人にも効力を有する。
※実際の使用時は、専門家チェックを推奨します。
トラブルを防ぐための重要ポイント
ポイント① 曖昧な表現を使わない
・「将来協議する」
・「状況に応じて」
これらはトラブルの元です。
ポイント② 測量・図面とセットにする
文章だけより、
・境界図
・測量図
を添付する方が圧倒的に安全です。
ポイント③ できれば実印+印鑑証明
売却や融資を見据えるなら、
・実印
・印鑑証明書
を付けておくと信頼性が高まります。
越境同意書でよくある失敗
雛形をそのまま使ってしまう
物件ごとに状況は違います。
将来の撤去ルールを書いていない
後で必ず揉めます。
承継条項がない
売却時に無効扱いされることがあります。
トラブルを防ぐための事前確認ポイント
越境同意書作成前に整理すべきこと
・越境の正確な位置
・恒久的か一時的か
・将来の建て替え予定
・売却・相続の予定
これを整理してから作成すると、失敗しません。

専門家コメント
越境同意書は「揉めないための保険」
「越境そのものより、書面がないことの方が大きなリスクです。
越境同意書は、将来の紛争を未然に防ぐための非常に重要な書類です。」
― 株式会社みのパラ 代表取締役 田中 聡
【ここに「越境同意書の実例解説」YouTube動画を挿入】
よくある質問(FAQ)
Q1. 越境同意書は必ず必要ですか?
売却・融資を考えるなら、ほぼ必須です。
Q2. 書式は決まっていますか?
決まった様式はありません。
Q3. 公正証書にすべきですか?
必須ではありませんが、安心感は高まります。
Q4. 片方が拒否したらどうなりますか?
筆界特定や交渉が必要になります。
Q5. 古い口約束は有効ですか?
原則、証明できないため無効扱いされます。
Q6. 写真だけではダメですか?
補足資料としては有効ですが、同意書は別です。
Q7. 相続後も効力はありますか?
承継条項があれば有効です。
Q8. 費用はどれくらいかかりますか?
自作なら無料、専門家依頼で数万円〜が目安です。
Q9. 後から内容を変えられますか?
双方合意があれば可能です。
Q10. 一番大切なポイントは?
「将来どうするかを明文化すること」です。
まとめ|越境同意書は“今ではなく将来のための書類”
越境同意書を作成する際は、
・越境内容を正確に示す
・将来の対応を明記する
・承継条項を入れる
この3点が不可欠です。
越境は珍しい問題ではありません。
同意書があるかどうかが、トラブルになるかどうかを決めます。
越境問題・同意書作成でお悩みの方へ
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電話:072-734-6407
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営業時間:10:00~18:30
定休日:水曜日
代表者名:田中 聡
所属団体:(一社)大阪府宅地建物取引業協会/(公社)全国宅地建物取引業保証協会/(公社)近畿地区不動産公正取引協議会
免許番号:大阪府知事(2)第60090号
資本金:1000万円
事業内容:不動産仲介、売買、買取、賃貸、管理、セミナー運営、相続相談、高齢者向け住まい紹介事業者届出公表制度(22-0313)




