擁壁がある土地の売却|調査・説明・価格設定の実務

目次

結論|擁壁の“存在”が問題ではない──“安全性の説明”こそが価格を守る鍵

擁壁(ようへき)のある土地は、
「古くて危ない」「費用がかかる」と敬遠されやすい一方で、
安全性を証明し、管理状況を明確にすれば高く売れる資産です。

重要なのは「擁壁があるかどうか」ではなく、
その擁壁が“どんな構造で、どんな状態か”を正しく伝えること。
不安を“情報”に変えることで、買主の信頼と価格の両方を守れます。


はじめに

擁壁とは、斜面や高低差のある土地を支えるために造られた構造物のこと。
鉄筋コンクリート(RC)・間知石積み・ブロック積みなどがあります。

大阪・箕面・豊中などの丘陵地や傾斜地では、
土地の3割以上が何らかの擁壁を伴う宅地です。
そのため、擁壁を理由に「売れない」と判断するのは誤りです。

問題は、
・構造や築年数が不明
・安全証明がない
・排水設備が確認できない
といった“情報不足”のまま販売してしまうこと。
この記事では、擁壁付き土地の売却で押さえるべき
調査・説明・価格設定の実務ポイントを解説します。


擁壁付き土地が“売れにくく見える”理由

課題内容買主の心理
安全性が分からない崩落・老朽化への不安「倒れたらどうしよう…」
法令確認が難しい建築基準法や宅地造成法の適用「建て替えできるの?」
修繕・撤去費が不明見積がないと費用イメージが湧かない「買った後に追加費用が出そう」

👉 これらを“見える化”することで、
「安全」「安心」「予算の明確化」が得られ、価格下落を防げます。


Step1|擁壁の調査でやるべきこと

① 構造・高さを把握する

擁壁には主に以下の4種類があります。

種類特徴評価ポイント
鉄筋コンクリート(RC)最も耐久性が高い◎ 長期使用可
コンクリートブロック軽量で施工が容易△ 構造確認が必要
間知石積み古い時代の造成に多い△ 経年劣化注意
無筋コンクリート鉄筋なし・昭和期に多い× 構造不明・補強推奨

高さが2mを超える場合は「工作物確認申請」対象になります。
構造図や確認済証があれば、必ずコピーを添付しましょう。


② 専門業者による安全点検を依頼

見た目がきれいでも、内部の鉄筋腐食や排水不良があることも。
宅地造成・地盤調査に対応した専門会社に点検を依頼するのがベストです。

📄 提出できる資料例

  • 擁壁安全点検報告書
  • 地盤調査報告書
  • 排水設備図面

これがあれば、「安全性の根拠」が明確になり、価格が下がりにくくなります。


③ 法令・位置を確認

擁壁が宅地造成等規制法や崖条例に該当するエリアでは、
建築時に制限や届出が必要な場合があります。

チェック項目内容
崖条例の有無高低差2m超・傾斜30度超で適用
宅地造成法対象開発区域または造成履歴あり
隣地境界擁壁の所有権がどちらかを確認

→ 売却前に行政で確認しておくと、後々のトラブルを防げます。


Step2|説明資料を整える

買主が知りたいのは“安心できる証拠”です。

資料をそろえて「安全・リスク・費用」を明確に示しましょう。

資料内容効果
測量図高低差・境界の明示境界トラブル防止
擁壁点検報告書構造・安全性の評価不安解消
施工図・確認済証適法性の証明安心材料
修繕履歴メンテナンス状況信頼性アップ
写真・ドローン画像状況を直感的に伝える理解促進

📎 これらを販売資料に添付すれば、
他の土地との差別化が明確になります。


Step3|価格設定の考え方

擁壁の状態・築年数・補修コストを踏まえ、
「安全性×コスト差」を加味した価格算定を行います。

状態補修必要度相場調整率対応策
RC擁壁(良好)なし±0%通常価格で販売
RC擁壁(軽微劣化)部分補修必要−5〜10%補修見積を提示
ブロック・石積み劣化あり−15〜25%補強提案を添付
無筋・不明構造要再構築−30%前後買取または造成提案

→ 単に「古い=値下げ」ではなく、
“補修すれば安全”と説明できれば価格を維持できます。


Step4|買主に安心を与える訴求ポイント

視点訴求メッセージ
安全性「点検済み」「補強済み」で安心
維持管理「水抜き穴・排水機能が整備済み」
景観「高台で眺望・通風が良好」
防犯「外部から見えにくくプライバシー確保」
建築性「再建築可能・住宅プランも提案可能」

擁壁を“守る構造物”ではなく、
“安心を支える資産”として見せるのがコツです。


擁壁付き土地の売却で避けるべき3つのミス

  1. 調査を省いて販売
     → 売却後に崩落・補修トラブルになる危険。
  2. 築年数を曖昧にする
     → “古そう”という印象で価格が下がる。
  3. 不安を説明せずに値下げ交渉される
     → 価格主導ではなく、情報主導で交渉すること。

【専門家コメント】

「擁壁は“欠点”ではなく、土地の“構造的価値”です。
ただし、その価値を守るには“説明力”が必要。
現況調査・安全報告・見積根拠──
この3点をそろえるだけで、買主の信頼は劇的に変わります。
結果として、価格を守りながら安全に売却できるのです。」
― 株式会社みのパラ 代表取締役 田中 聡

【ここに「擁壁付き土地の売却ポイント」YouTube動画を挿入】


よくある質問(FAQ)

Q1. 擁壁が古いと売れませんか?
→ 状態と構造を説明できれば売れます。補修見積があれば安心されます。

Q2. 擁壁の安全性はどこに相談すれば?
→ 土木設計事務所・造成業者・一級建築士に依頼可能です。

Q3. 擁壁が2m以上ある場合の注意点は?
→ 建築確認申請対象です。確認済証や構造図の提示が望ましいです。

Q4. 補修費用は誰が負担しますか?
→ 原則は買主ですが、交渉で一部負担するケースもあります。

Q5. 擁壁が隣地と共用のときは?
→ 所有権と管理責任を明確にしておくことが重要です。

Q6. 擁壁が崖条例に該当しています。売れますか?
→ 建築制限はありますが、平屋・軽量建築などの提案で売却可能です。

Q7. 擁壁の撤去費用はどれくらい?
→ RC擁壁10mで約100〜200万円が目安です。

Q8. 建て替え時に擁壁を直す必要がありますか?
→ 状態によります。安全証明があれば補修不要な場合もあります。

Q9. 擁壁の点検にはどれくらい時間がかかりますか?
→ 約1〜2週間で報告書が出ます。売却前に実施しておくと安心です。

Q10. 無料で擁壁の現況チェックはできますか?
→ はい。みのパラでは提携業者による無料点検・報告書作成を行っています。


まとめ|擁壁は“説明すれば売れる”構造資産

擁壁のある土地は、

  • 現況を調査し、安全性を可視化する
  • 法令・構造の説明を整える
  • 補修費用を明示して交渉を主導する

この3つを行うだけで、
「リスク資産」から「安心資産」へと印象が変わります。

擁壁を“隠す”のではなく、“説明して信頼を得る”。
それが、売却成功への最短ルートです。


🏠 擁壁付き土地の調査・査定・売却相談はみのパラへ
株式会社みのパラでは、擁壁点検・構造調査・造成提案をワンストップで対応。
「古い擁壁で売れないと言われた」「安全性が心配」などのご相談も無料です。
売却前の調査から、価格設定・交渉サポートまで一貫してお任せください。

📞 お電話でのお問い合わせ:072-734-6407
📩 メールでのご相談:info@minopara.co.jp
🌐 公式サイト:https://www.minopara.co.jp/


会社概要

会社名:株式会社みのパラ
所在地:〒562-0001 大阪府箕面市箕面3丁目1-5
TEL:072-734-6407 FAX:072-734-6408
MAIL:info@minopara.co.jp
URL:https://www.minopara.co.jp/
営業時間:10:00~18:30 定休日:水曜日
代表者名:田中 聡
所属団体:(一社)大阪府宅地建物取引業協会/(公社)全国宅地建物取引業保証協会/(公社)近畿地区不動産公正取引協議会
免許番号:大阪府知事(2)第60090号
資本金:1000万円
事業内容:不動産仲介、売買、買取、擁壁・造成調査付土地の売却支援、法令調査、建築プラン提案、空き家対策、セミナー運営

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